事業者名  札幌市交通局
事例名称  「ドニチカキップ」・「共通ドニチカきっぷ」
概要
 休日の公共交通利用促進を図るため、土日限定の地下鉄専用休日1日乗車券(「ドニチカキップ」)及び3事業(地下鉄、路面電車、バス)共通休日1日乗車券(「共通ドニチカキップ」)を実験販売。
取組の様子  
協力者・関係者
札幌市
北海道中央バス
ジェイ・アール北海道バス
鰍カょうてつ
背景
公共交通に対する関心を高め、その取り巻く環境の理解を図るため、札幌市及び交通事業者が共同して平成14年度から「公共交通利用促進キャンペーン」を実施した。
そのキャンペーンと連携して、休日の公共交通利用促進を図る目的で、14年9月(「ドニチカキップ」のみ)、15年10月にそれぞれ1日乗車券を実験発売した。
内容
<ドニチカキップ>(地下鉄専用)
対象路線:地下鉄
実施時期:平成14年9月(2日間:土日×1回)
         平成15年10月(6日間:土日×3回)
発売価格:500円(小児250円)
<共通ドニチカキップ>(3事業共通)
対象路線:地下鉄、路面電車、市営バス、北海道中央バス、ジェイ・アール北海道バス、じょうてつバス
実施時期:平成15年10月(2日間:土日×1回)
発売価格:700円(小児350円)

鉄道事業者、沿線自治体の概要
事業形態   :第一種鉄道事業者
営業キロ   :48.0km
輸送人員(平成14年度):205,804千人
主な沿線自治体及び人口(平成15年3月末):札幌市・1,837,901人
効果
<ドニチカキップ>
平成14年度
発売枚数:土曜日 12,083枚、日曜日 10,569枚
乗車人員:土曜日(平均比)41,048人増、日曜日(平均比)10,630人増
平成15年度
発売枚数:土曜日 7,279枚、日曜日 6,453枚
乗車人員:土曜日(前年同月比) 13,712人増、日曜日(前年同月比)8,382人増
<共通ドニチカキップ>
平成15年度
発売枚数:土曜日 5,371枚、日曜日3,601枚
成功(失敗)理由
札幌都心部周辺の買い物客、観光客をマイカー等からシフトさせ、利用者を増やす効果が見込める大きな割引率を設定したこと。
乗車券の発売概要を記載した「公共交通利用促進キャンペーン」PRポスター及びリーフレットを掲示・配布することについて区役所、地下鉄、JR、バス等の協力が得られたこと。
新聞(4大紙)広告の掲出、折込チラシを配布するなどの積極的なPR活動により、利用者に浸透させることができたこと。
今後の課題等
平成14年、15年の実験発売の結果、増客増収効果が得られたため、「ドニチカキップ」については、平成16年10月頃から通年販売(土日祝利用可)する予定。
「共通ドニチカキップ」については、関係者と協議の上、実験を拡大しその効果の検証を行う予定。
通年販売する際には、増客増収効果が薄れていく可能性があるため、これまで以上に利用者に浸透・定着させるべく効果的なPR等を行う必要がある。
お問い合わせ先  北海道運輸局